404 love not found 

~お探しの"愛"のページが見つかりません~

失墜。

ことの始まりは5月頃に別れてから

11月あたりからのメールに始まった。



別れを言われた後も 『 元気? 』 とか 無言メールが入ってた

時折無視はしていたし 当たり障りの無い返事をしていた


年の終わりには今年中に離婚をすると示唆してきたのだが



『 あなたと慈しむようなことはこの先もうないと思う 』 と言われたこともあった


で、翌年の2月あたりだったと思う 何度かメールがあって心配して彼女の近くまで言ったのだが結局逢えずに帰った



その後のメールでもこう言っていた



『 もうあの頃のように笑えないし 毎日がいっぱいいっぱい お化粧も服すら買うお金もなくて 職場の先輩には同じ歳の人より


苦労しているねって言われるの。 好きだった人にこんな姿を見られたくない わかってね・・。』



と。




で、フと覗いた 某SNS。 



僕とアキが入っていた 彼女は昔から日記など書くことはなかった


最近ログインもしてなかったのだが

それが別れて1年後に書いていたので見てしまったのだ。



ただ 全てが見れるわけではなかった 

僕と彼女は友人の友人繋がりだから日記はその分まで



しかし、そこには新しい彼とのことが書いてあった。

どう読んでも僕のことではない文章




まさか… 昔のことか? 僕と付き合う以前の?

現在のこと? え? なに? なに?



と 自分を静めようと必死だった。

で ある日記に書いてあった最後に



『 彼とは恋愛も1クールが過ぎた 』



これを見た瞬間 心臓が大きく波打ち 体が熱くなったのを自分でもわかった。


パソコンの画面の前で僕は身動きできなかった




なぜ? 旦那の元に戻ったのでは? いやいや離婚したんじゃなかったのか?



新しい彼ってだれだ? 僕はいったいなんだ?

なぜ? どうして? 何がなんだかわからない 


心臓がただ バクバク言っている


次の瞬間、無性に怒りが込み上げて

どうしてなのか説明が欲しかった



僕は彼女にメールを即座にしたが 

その日は返事がこなかった。





結局 一睡もできなかった 食事も喉を通らない。




翌日にメールの返事がきた。




-----------------------------------------


『 カレとは。そう元カレです。。ずっと続いてた訳ではありません。



去年の夏すぎです。急に大金が必要になって。

もう 最後にはサラ金へ手を付けようかと思いました。

町中で 銀行の帰りぼーっと歩いてたら

元カレにばったり。あいました。。ちょうど一年ぶりでした。。

窶れた私をみても人ごみでもひとめでわかってくれました。


お茶でも。そういって話しだしたとたん私はもう

涙で座り込んでました。


元カレは お金を何も聞かずに用意してくれました。

返せなかったら いいって。


でも少しずつ返してます。

そんなカレにまた抱かれるようになったのは今年になってからです。

ためらい傷や やせ細った体をみてカレはびっくりしてました。。

もう そんなことするんやったら 自分が養ってあげるから。。って。


でも旦那とも別れきれない私がいます。

借金。やっぱり避けられない共通の問題なんです。

そんな中でも 病気が見つかったりして。

この人にも愛が 必要なんだなと。。もう一度いろいろ振り返ることを選びました。。


SNSに書き込みだしたのは もう私も幸せに思ってることを綴ってもいいのかなと。。

でも真実ばかりは書けません。

所詮他人。強気で行かなければ 壊れそうになります。。


SNSでは 本当は虚偽になるのかもしれません。

でもずっとずっと忘れなかったと言ってくれたカレの気持ち。

わたしは この期間もふくめ カレとの時間としてSNSには綴っています。


あなたとカレとの違いってなに?

それは 覚悟のちがい。

やはり誰も傷つけたくなかった。誰も悲しませたくなかった。

あなたの子供の事を考えると覚悟なんてできっこなかった。

傷つく旦那をおいて走っては行けなかった。

今カレとの間では 卒業を前提にお付き合いをしています。

そうでないと壊れてしまう。

この先長い道を一緒に歩く人はもう私にもいませんよ。。

旦那とも 振り返れば振り返るほど。別れなければ

お互いの人生の最後によかったと言えないことが手に取るようにわかる。


そういう経緯です。

あなたはもうSNSにもう来ないだろうと思ってたので

いろいろ書いてたという軽い気持ちでした。

足跡って言う機能。恐ろしいですね。

SNSは こういうところがキライです。。

傷つけてごめんなさい。


でも今更だけど。



あなたを想っていた気持ちは何一つ嘘はありません。

いまさら。


私の事は憎いでしょうけど。。


またいつか しあわせになれる そんな気がしますよ。。』


-----------------------------------------------





じゃあ 僕が一人で一生懸命考えていた時って 

もう彼がいたのか?


なぜ 言ってくれなかったのか?




ここまで赤裸々に言われてしまっては 

もう立ち上がれなかった。


思い出すだけで心臓が 痛い。

鼓動が激しくなる




知人は『パニック障害じゃ・・』 と心配して 

僕に精神安定剤を手渡してくれた。


夜は これを飲まないと 落ち着かない





僕の全てを賭けたものって一体なんなんだろう


やはり 不倫というものは割り切らないとできないもの



でもさ すこし…    いや、だいぶん傷ついたよ。






SNSは退会した 


彼とのことを綴っているのかと思うと 

悔しくて悔しくて。


俺のことなんていままで、一度も綴ってくれたことなかったのにな。






人生悟った。




人間 力があれば 何でもできる。

人を愛では救えない。



これから先 人を許すことがあっても

心を開くことは二度としない。



信じるものは 騙され、裏切られるのだ。





その後の僕の本心、本当の気持ちは


心の奥底に扉を作り、

誰にも見れないように鍵をかけた。


12年以上経った今でもそれは変わらない

心の核心は誰一人見せていない。






ただ確かなことは……


彼女の運命の人は  僕では無かった。