再来。
アキとのメールのやり取りはテンポが良かった 付かず離れず 安心できるものがあった 些細なことでも 取り返しのつかないようなことには ならない感じがした それは彼女自身の僕に対する思いが伝わってきてとても心地良かった 彼女は、仕事柄いろんな人の人生の集大成を 看取ってきた立場であるからかも。 容易く... 続きをみる
支持。
SNSにメッセージが入った。 メールボックスには少し前にアイミのPTSDのことで 色々と相談と話しをした女性からだった 彼女の名前は ” アキさん ” 彼女からメールをくれて 僕が返事を。 何かが始まる時は何時もそうだった。 特別な事は何も。 ただ、僕の発信した出来事に彼女が共感してそこから話が膨... 続きをみる
崩壊。
何年も前に、あまりにもセックスレスが辛すぎて もう離婚したいと離婚届に名前を書いて妻に渡したが 本人も出来るように努力すると言ってくれもう一度 やり直したいと嘆願され、保留になってた事があった 確かに子供が幼い事もあり、僕もあんまり大人気ない ことをしたくなかった とはいえ、セックスレスは解消され... 続きをみる
遠い女。 終
そして二人、ベットの上で抱き合った後、 彼女は窓の側に行き、ほんの少し開けると タバコに火をつけた。 窓の向こうはビルの間から星空が見えていた そんな彼女を後ろからそっと抱きしめに言ったのだが 不意にテーブルの上においてあるスキンの袋を指差し、彼女はこういった 『 もう…これ、片付けて。』 僕は ... 続きをみる
遠い女。 ⑤
この記事はアダルトな表現が含まれていますので注意してください。 18歳未満はページを閉じることをお勧めします とりあえず 椅子に座り一緒に食事をすることにした。 世間話をしながらゆっくり楽しんだ 食事も終わり お互い見つめあいながら手を取り合った 少しずつ距離を縮めてそっと触れながら彼女を抱きしめ... 続きをみる
遠い女。 ④
アイミは 少し、影があるような感じが印象的だった。 「 ここは寒いからどこかに入ろうか。 」 『 はい 』 力弱いか細いような感じのトーンで彼女は答えた。 そして歩きだしてしばらくして彼女がこう言った 『 はぁ…はぁ… ごめんね 少しゆっくり歩いていい? はぁ…はぁ… 』 かなり息が上がり始めてい... 続きをみる
遠い女。 ③
勿論、行けば日帰りというわけにはいかない ただ、彼女が宿泊場所を提供してくれると言った。 女性にそこまでしてもらうのも申し訳ないけど そこまでしてお互いの出会いがどれほどのものかを 確かめる… それほどアイミは真剣なんだろう 『 もしかしたら・・発作が出るかもしれない。 そのときはごめんなさい。... 続きをみる
遠い女。 ②
確かに強烈な一言だけど僕が男であるのと同じで 彼女も女なのだから変でもなんでもない 逆に女性に対して奥ゆかしさを求めてる上の世代の 押し付けとも言われる価値観が見方を狭めているのではないか 女性が主導的になってるのがあたりまえの時代だ。 続けてアイミさんは話を始める 『 わたしみたいな汚れた女は抱... 続きをみる
遠い女。 ①
しばらくはSNSの日記で 日常の気持ちを書いては鬱積を晴らして満足していた。 そんな11月のある日。 気がつけばメッセージが届いている 開けてみれば 少し年下の既婚女性から。 セックスレスの日記を書いていたので同じ境遇の人男女数名とコメントで話をしていたこともあったからその流れかと思った。 でも、... 続きをみる
出会い。
10年も前の話 簡単に探すと思ったもののその難しさは困難を極めた。 出会いなんてすぐできればみんな苦労するはずがないし あんまり思い出したくない出会いも多かったけど 包み隠さず書き出しておくのも自分の過去を踏み台にして 前に進むのを止めたくないという思いから。 まぁ 50過ぎたオジサンが今更何言っ... 続きをみる
子供。
子供が出来ればこうなる事はなんとなく解っていた だから、子供は作らないと僕は決めていた 僕自身、子供が好きじゃないし。 どうしても欲しいと妻の嘆願から、もうけることをした 好きじゃないと言ってもできてみれば 愛情は湧くし、面倒もみる 夜泣きが酷く交代で寝不足になりながら抱っこして オシメが汚れたら... 続きをみる
旅行。
やはり求めているのは奥底からくる満足感かもしれない 一番好きな人と一つになれるほうが健全だと思う。 連休が間近に迫っている 旅行の予定を組み立てていた 旅行がレスの解消の舞台と聞いたことがある これがチャンスになるはずだと思った。 家族で出かけるが料金を安くするためにホテルの 部屋をビジネスプラン... 続きをみる
寂寥感。
例えるなら… 清清しいような 晴れ晴れしいような そんな気持ち 体の得た満足感は気持ちも変えてしまう 自分ではわからないが表情も違うかもしれない セックスレスだからといって求めてしまうのは 罪悪なんだと自分に言い聞かせ、我慢に我慢した10年 こんなに心が笑顔になるんだったら早くすればよかった。 で... 続きをみる
繋がる。
何十年振りだろうか… ホテルに入るのは。 基本的には入り口には代わり映えないタッチパネルで 部屋を選ぶのは同じだったが部屋に入るなり一変した 大型TVに天蓋のベッド、寝れそうなぐらいのソファー ちょっとした遊園地だ そんなことより横にはリンがいる これから始まる情事に気分がイヤでもあがる ここまで... 続きをみる
初めて。
某SNSで知りあった少し年下の既婚女性 名前は"リン" 知りあったと言ってもネットでの出会いだから どんな顔なのかどんな姿なのか最初は解らなかった そんなことより同世代として女性側の気持ちが知りたかったのと リンの日記には家庭の不満など同じ匂いがしたのだ。 だからメッセージを送った 返事は早速もら... 続きをみる
自分で。
レスされている同じ境遇の男は自慰行為はどうしてるのかわからないんだけど… 妻とセックスが出来ない場合は先ずは自分でするしかないだろう なんて例えるんだろうか? 猛烈に飢えてしまって飢餓状態で、 今すぐ食べないと死んでしまうような…。 例えればそう言うことだ。 休日に妻が出かけたあとに始まり 一度済... 続きをみる
告白。
朝目覚めれば イヤでも性器は大きくなる 体はちゃんと生命の営みを覚えてるんだなと つくづく関心させられる と同時に失望と落胆の入り口でもあるのだが もう必要ない機能の筈なのに反応だけは20代そのものだ 忘れることができるならどんなに楽なことなんだろうか? でも、忘れてしまえば男で生きる意味があるの... 続きをみる
折れる。
40歳のときだった。 職場の女性に言われた言葉 『ヒロトさんって実年齢より若く見えますね』 「いくつに見えるんだい?」 『30代前半くらい』 へぇ、そんな事言われたのはじめてだよ。 『奥さん羨ましいなぁ』 そうなんだ…そういうふうに思うんだ でも、奥さんはもう好いてくれないんだよ 触れてもくれない... 続きをみる